今日は梅田グランフロントで開催のFPフェアに参加してきました。
30周年ということもありなかなか盛大。
午前中は元・金融担当大臣の竹中平蔵さんの基調講演、勉強になりました。
簡単にまとめます。
現在の世界の潮流は、私見ではあるが、3点に集約される。
①ハイパーポピュリズム(過度な大衆迎合主義)
例1.アメリカでは、メキシコからの移民により、仕事が奪われたと、低所得層の国民の不満が募る。
トランプ氏は、メキシコの負担で、壁を作るとキャンペーンを張り、ついには共和党代表に。
例2.イギリスでは、移民により仕事が奪われたという不満が。反キャメロン派がEU離脱を扇動。
結果、まさかのEU離脱が決まる。反キャメロン派は、その後、辞職。責任者不在に。
②セキュラースタグネーション(長期的な不況)
全世界的に不況の波が押し寄せている。ただし解決する手段はあるのだという統一見解。
・金利の引き下げ ・公共投資 が基本的な手段。
③インダストリー4.0(第四次産業革命)
マイケルオズボーンよると、今ある職業の47%は将来無くなる。
エアビーアンドビー(民泊業者)、ウーバー(ライドシェア、白タク業者)に代表されるように、
インフラを必要としないサービス展開が可能になってきている。
この潮流の中で、今後の日本はどうなる?
まず現在の安倍首相はよく頑張っているとのご見解。
①アベノミクス前と比べて、株価が二倍超まで回復(ドイツ、アメリカなどと比べても回復度が素晴らしい)
②完全雇用の達成 完全雇用失業率3.4%を下回る3.1%の失業率 アメリカ、ドイツと比較しても低い失業率
そのうえで東京オリンピックまでに経済成長の道筋を諸外国に向けて見せる必要がある。
<例>経済戦略特区を使っての経済活性(医学部新設 企業の農業への参加)
インフラの整備 など
消費税増税には反対の立場。まずは社会保障改革をしないと、若者の気持ちが持たない。
私(竹中平蔵氏自身)が年金を来年からもらうが、そんな社会はおかしい。
若者が竹中氏への年金を払うというのでは、若者の気持ちが持たないでしょ?
シンプルでしたが、明快なお話でした。
何が起きてもおかしくない、誰も生きたことのない時代に突入しているのだなというのが、
改めて実感となりました。